この一週間ほど、来日したアンドルー・ワイルさんの日本での活動の通訳とコーディネーションを務めていました。


1989年か1990年頃から、仕事だけでなく個人的にも、親しくさせていただいています。私たちがベースとしているトランスパーソナル心理学とも接点をおもちです。
また、私たちのC+F研究所の原点となった「株式会社C+Fコミュニケーションズ」の創始者の一人である上野圭一さんは、ワイルさんの著書の翻訳者でもあります。
1/9のブログでも紹介したワイルさんは、「統合医療」の提唱者として、そして何よりも非常に良識的で信頼できる医師として、アメリカのテレビや雑誌に頻繁に登場しています。「アメリカのドクター」と呼ばれるほど。
アリゾナのご自宅では、毎朝瞑想し、お茶を点て、運動し、自ら野菜を育て、料理をするという、言行一致のヘルシー生活をされているワイルさん。最近は食用廃油を使って、ご自身のバイオディーゼル車の燃料にされているという、エコ生活の徹底ぶり。
日本には、高校生の時にホームステイして以来、40回ほど、頻繁にいらしています。大の日本通で、日本や日本人のよさ、素晴らしい食文化や伝統などについて、世界に発信してくれている貴重な日本のスポークスマンといってもいい存在です。
ところで「統合医療」とは、西洋医学と東洋医学、代替医療などを組み合わせたもので、人間を心・体・魂の全体的存在として見ます。治療だけでなく、予防医学にもかなり力を入れています。
統合医療を実践されている医師は、ひとりの患者さんに対し、初診の際にじっくり時間をかけて、総合的な角度から問診をしていきます。主訴や既往歴の他に、食事や運動、対人関係を含む心理状態など、ライフスタイル全般についても把握した上で、その個人のニーズに合った治療法を組み合わせます。
さまざまな専門家とチームを組み、西洋医学の他に、鍼やサプリメント、カイロプラクティック、ボディワーク、心理カウンセリング、イメージ療法などを提供します。
統合医療の長所は、高度なテクノロジーに依存しないために医療費が抑えられる、身体への負担が少ない、患者が主体的に自分の癒しに関わることができるといった点です。
そして西洋医学的には治療できない場合でも、常に何かできることがある、というのが統合医療のいい点です。
私個人の例でいうと、薬の副作用で肝機能障害になったときに、治療はただ点滴を受けて安静にするというもので、それで基本的には回復したのですが、アフターケアとしては西洋医学的にはそれ以上することがなく、しばらく様子を見るというものでした。
でも統合医療的には、「ミルクシスル」というアザミのサプリメントが肝臓に効くということで処方を受け、セルフケアができたことがよかったです。何か自分でできることがある、というのは心身にいい影響をもたらすと思います。
また他のケースで、胃が少し荒れていたとき、やはり西洋医学的には検査の結果、とくに急を要するという状態ではなかったので、様子を見るということしかできなかったのですが、統合医療としてDGLリコリスというサプリメント(甘草---カンゾウ)を処方してもらうことができました。また、カモミール・ティーがいいということで、家で飲んでいました。
こういう場合はサプリだけではなく、食事や運動、東洋医学的なセルフケア(たとえば体のツボを押したり、気を流したり)、ライフスタイルといった全般的取り組みが重要だと思いますが。
かつて、ワイルさんが著書で勧めていた、風邪のためのドリンク(ショウガ、レモン、赤唐辛子、蜂蜜などのミックス)を飲んだら、3日間続いた気管支喘息がよくなった体験をして以来、自分で自分のケアができる素晴らしさと楽しさを学びました。
以前は民間療法的なものには眉唾ものでしたが、やはりそれなりに意味があるものだということがわかりましたし、鵜呑みにするということではなく、自己実験をしながら効果を確かめたいと思うようになりました。
まだまだ植物の薬効について知らないことはたくさんあるのですが、アザミが肝臓に、そして甘草が胃に効くといったことを知る度にワクワクします。伝統的な社会では知られてきたことなんですね~。
元々、食物は薬でもあり、調理する女性は、ファミリー・ドクターでもありました。おばあちゃんの知恵袋、ですね。
日本での統合医療については、日本人の医師で、アリゾナ大学医学部におけるワイルさんの統合医療プログラム(西洋医学に加え、中国医学や漢方、栄養、イメージ療法などについて学ぶ)を終了した方たちが5人、そして現在勉強中の方が数名いらっしゃるので、これからが楽しみです。
ワイルさんのところで統合医療を学んだ日本人医師で、私たちが信頼している方々をご参考までにご紹介しておきましょう。(ケースバイケースですので、効果を保証するものではありませんが。)
統合医療ビレッジ(東京)山本竜隆先生
http://www.im-village.com/about/フラワーロード服部内科(神戸)服部かおる先生
http://www.hattori-naika.com/ そして統合医療以前に、元々東洋医学は、人を部分の集合体としてよりも全体的存在としてとらえたり、予防医学に重点を置く側面があります。西洋医学を中心に学んだ医師が東洋医学を学ぶといっても短期間には難しいでしょうから、東洋医学のかかりつけ医の存在も重要だと思います。
ワイルさんは、ハーバード大学医学部卒の医師ですが、元々植物に魅せられ、植物学の学士号も取得されていて、世界各地の植物の癒しの力を研究した他、キノコの専門家でもあります。
これまで地道に活動されてきたのが、昨年の『タイム』誌では表紙に登場したり、ダライ・ラマやネルソン・マンデラなどと共に「世界でもっとも影響力をもつ100人」に選ばれたりしています。
ワイルさんは本来の癒しや医療のありかたを求め、ずっと地道に本質的なことを追求されてきた方ですが、世界が大きく変化し、追いついてきたといえるでしょう。
ノンフィクション部門としては、アメリカでこれまでもっとも本が売れた著者でもあるそうです。
お勧めの本を挙げておきましょう。
『ワイル博士のナチュラル・メディスン』*「家庭の医学」代わりに使っています。
ヘルシーライフのために重要な基本知識が書いてあります。とりあえずこれを読んでおけば、膨大な情報に振り回されることなく、質のいい情報が得られると思っています。
『癒す心、治る力』*自然治癒力についての理論と実例。
『ワイル博士の医食同源』*健康な食事について
『心身自在』*健康になるための8週間プログラムの紹介
『人はなぜ治るのか』*治癒のメカニズムについて
それから
ワイルさんの公式サイト(英語)は、気になる病気のキーワードを検索するだけで良質な情報が得られるため、私たちにとっては欠かせない情報源となっています。
このサイトは2004年の段階で、月間利用者数が200万人に上っているとのことです。
ところで今回のワイルさんの来日は、オリジンズという化粧品会社と共同開発したスキンケア商品の日本での発売のため。
対象療法的なスキンケアではなく、肌の自然な抵抗力を高め、老化の主要因である炎症に効果的に働きかけていくものだそうです。
成分としては霊芝などのキノコ、ジンジャー、ターメリック、ホリー・バジル、そしてラベンダーやオレンジなどのエッセンシャル・オイルが入っています。
スキンケアをきっかけに、統合医療に関心をもつ人たちが増えてくれれば、という願いがあるようで、ワイルさんへの収益はすべて税引後、統合医療の普及活動を行っている財団に寄付されるそうです。
実際、化粧品や美容に関心をもっている若い女性にワイルさんの愛読者が増え、ヘルシーな食事や呼吸法などを実践されているようです。
ワイルさんの最新刊、『ヘルシー・エイジング』の日本語版は今春、角川書店から出版されます。最近の「アンチエイジング」の潮流には疑問を感じていたこともあり(東洋人には本来、なじまない発想だと思います)、タイムリーだと思います。
また、この本は私たちにとっても特別な思い入れがあります。
沖縄についてページが割かれていますが、ワイルさんがこの本を執筆され始めた頃、長寿の土地としていいヒントになるのではと、沖縄行きを提案させていただいたのです。
また、沖縄の素晴らしい癒しの力が世界に知られる、いいきっかけになるのではと思いました。
ワイルさんはそれで1999年に初めて、沖縄を訪問されました。その時に沖縄3世の医師で、統合医療プログラムの一期生であるウェンディ・コハツさんが同行されました。彼女も沖縄は初めてで、特別な歓迎を受け、感動的な旅でした。大宜味村という長寿村にもご一緒しました。
また、2003年には、ワイルさんと当時92歳のお母様に同行し、石垣島や竹富島に行って、やはり長寿のお年寄りと交流したりしました。
今回の『ヘルシー・エイジング』には、その時の旅の様子が出てきます。
沖縄行きを提案させていただいた1999年から足かけ7年を経て、この本が形となったことをとてもうれしく思っています。
ワイルさんは、いわゆるアンチエイジングにむだなエネルギーを使うよりも、健康に年をとることを実践した方がいいという考え。年をとっても必ずしも病気になるということはなく、健康に年を重ね、最後にスッと逝くことは可能だ、とのこと。本当は20歳代、30歳代からの心がけ次第で、それ以降の健康状態が大きく左右されるとのことです。
話が長くなりましたが、この一週間はいろいろと考えたり、インスピレーションを受けることが多い機会でした。
- 2006/02/22(水) 23:29:35|
- 医療
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よし子 様
ワイル博士のお話ありがとうございます。
私もホロトロピック2006以来、食生活について更に考えさせられました。ワイル博士の「医食同源」再読してます。
ちなみに先週より私が米をとぎ炊飯しています。
お昼は自分が作った(まぁ~炊飯器が作ったんですが)
ライスと納豆、豆腐を食べています。
アンチエイジングのお話。もっともです。私のクリニックでもヒト成長ホルモン注入によるアンチエイジングをしています。でも苦い経験があります。ですから私が責任者をしているクリニックでは基本的にやらせていません。
よし子さん、毎回勉強になるお話ありがとうございます。
- 2006/03/06(月) 11:42:12 |
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- ししくら #-
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ししくら様
早速のコメント、ありがとうございます。
うちも炊飯器ですが、玄米&雑穀、あるいは玄米&黒米などのパターンが多いです。
ご飯だけでも本当においしく、幸福な気分!
納豆、お豆腐もよく食べますよ。時々魚を調理することもありますが、ベジタリアンの時も多いので。
添加物やその他の化学物資から完全に逃れることはできないかもしれませんが、できるだけ食べ物には気をつけています。
揚げ物に使う油も、外食&中食のときは 要注意ですね。ワイルさんは、料理に繰り返し使って酸化が進み、黒色に近くなった油を「発ガン性物質のスープ」というキツイ表現で呼んでいますので、あまり食べる気がなくなります。
ただ、こういう揚げ物は論外としても、厳格になり過ぎて、食べる楽しさを忘れるようなことがないようにバランスが大事だと思いますが。
P.S.ワイルさんについての記事に、トランスパーソナル心理学やC+Fとの関連について、少し追加しました。
- 2006/03/06(月) 15:14:50 |
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- yoshiko #-
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初めまして・・・ DGLを探していてこのページに行き当たりました。 ブログを拝見して嬉しかったのはお二人が ワイル博士と中がよい方だった!ということです。私もかなり昔からワイル博士に心酔しており、ナチュラルメディスンを片手に暮らして16年ぐらいになります。その本の中でDGLを見て探していますが、今回、日本で探すのには苦労しています。「どこか入手可能なところをご存じでしたら教えていただけないでしょうか?」というのがメールさせていただいた当初の理由です。
その後は、全体を拝見させて頂くうちに、お二人とも興味分野が私と似ており面白いなぁと思いながら ざっと目を通させて頂きました。伊豆での暮らしも素敵ですね・・・ もしできたらで結構です。ご協力いただけたら幸いです。 今日から梅雨入りのようです。お二人ともお身体大切に益々のご発展されますようお祈りします。
- 2006/06/09(金) 15:33:53 |
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- katsu #-
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katsu様
初めまして!
いろいろな経路での出会いがあるものですね。
メッセージをうれしく拝見しました。
これからもよろしくお願いします。
DGL(リコリス)についてですが、私もサプリに詳しい訳ではなく、ネットでできるだけ信頼できそうなものを探す中で、Nature's Plusの製品を買い求めました。456ショッピングというサイトです。
http://www.456.com/pages/detail.php4?serial=3399&id=5-4-2-38アメリカからの輸入にしては迅速に届きましたし、安価でした。
Naure's Plusのサイトもチェックしましたが、見た範囲ではある程度信頼できそうな感じでした。もっと詳しい方がいらっしゃったら逆に教えていただきたいのですが。
DGLは胃が荒れていると感じたときに飲みましたが、効いていたような感じがします。
それではまた。
- 2006/06/09(金) 16:11:40 |
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- yoshiko #-
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初めまして。
先々週から1週間39度前後の高熱が続き、急性扁桃炎と診断され、点滴と投薬で熱が下がったのもつかのま、ペニシリンが合わなくて、薬剤性大腸炎になり、ひどい下痢と脱水症状で、また点滴となりました。本当に苦しかったです・・・。
系統のちがう抗生剤をまた出されたのですが、血液検査で、ウィルス性だと言われたし、怖いので、エキナセアエキスに代えました。そしたら、のどの腫れも楽になりました。
わたしは昔から、サプリメントはエクレクティック研究所のがお気に入りです。ノラ・コーポレーションという会社がワイル博士に勧められて輸入を始めた・・・と言う話を聞いたことがあります。
安くはありませんが、昔よりはずっと安くなりました。
それに、以前電話で質問したら、詳しく説明してもらえました。
リコリスもありますよ・・・。ペット用オーガニックサプリメントもあります。
わたしは甘草と生姜と朝鮮人参は漢方薬屋さんで仕入れています。あと、またたびも・・・。
以前一緒に暮らしていたネコが、顔の傷が化膿して、何度も獣医さんに治療してもらっても全く良くならなかったので、庭のハーブ(ローズマリー、タイム、セージ)で、ティーを作ってつけていたら、1週間でキレイに治りました。
どうしても、西洋医学の薬のほうが早く良く効く、と思ってしまうのですが、真実は違うのかもしれません。
話は少し違うのですが、5年位前にアニマルプラネットを見ていたら、ワイル博士が出ていて、愛犬にドライフードと生肉を与えていました。で、わたしも今一緒に暮らしているネコには、オーガニックドライフードと生肉をあげています。全部手作りよりは、楽で、経済的で、栄養バランスも安心かな~・・・。ちょっとうしろめたいけど。
でも、ネコは元気いっぱいです!
(ちなみに、ネコもペニシリンアレルギーです)
まとまりのない文章ですみません・・・。
- 2006/06/15(木) 19:12:27 |
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- ちぃ #-
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ちぃさま
初めまして!
メールをいただいてとてもうれしいです。
薬の副作用の恐ろしさは私も体験しています。
せっかく長い時をかけて人間が探求してきた植物などの自然の力をもっと活用したいですよね。
代替医学を盲信する気にはなれませんが、自分自身に対して簡単な自然療法の処方ができることは、自分で自分のケアができる自信をもたらしてくれますよね。
ノラ・コーポレーションのことは以前に情報を得ていながら、名前を忘れてしまってアクセスできなかったので、今回改めてお伺いできてとてもよかったです!本当にありがとうございました。
- 2006/06/16(金) 22:55:39 |
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- yoshiko #-
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薬や手術による西洋・近代医学とハーブ・アロマ・食事療法・マッサージ・音楽療法...
- 2007/10/29(月) 11:31:29 |
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